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薬局M&Aコラム

誰に相談すればよいか?

誰に相談すればよいか?

調剤薬局のM&A仲介は上場している大手M&A仲介会社、銀行・証券会社等の金融機関をはじめ中小M&A仲介会社、最近では薬局専業のM&A会社、人材紹介会社、薬局チェーン系の仲介会社、医薬品卸、不動産会社など様々な会社が手がけるようになっています。

中小企業のM&Aを取り巻く環境と同じで、まさに玉石混交といった状況です。
また薬局専業の仲介会社でも、薬剤師の開業支援に近い形で仲介を行なっている会社や自社チェーン拡大のための情報収集機能として仲介会社を持っているケースなど様々です。

成功するM&Aになるかどうかは、どこの誰に頼むかで決まるといっても過言ではありません。正式に依頼する前に以下の4つのポイントについて確認しましょう。

1.業界への精通度、薬局M&Aの経験と実績

薬局のM&Aは手順や段取りを間違うと取り返しのつかないことにもなりかねません。一定以上の実績と経験を持っているかどうかの確認が必要といえます。

「あの薬局は売りに出ている」という情報が独り歩きして処方元のドクターや従業員の耳に入り、最悪のケースでは処方箋がとまる、管理薬剤師が退職してしまうといったリスクを負うことになります。

2.候補先探索のネットワーク

調剤薬局の買い手となるのは、ほとんどのケースが多店舗化を推進しているチェーン薬局です。(小規模な場合は独立開業希望の薬剤師さんということもあります。)

薬局の規模感やエリア等によって最適な提案先が変わってきます。
上場会社チェーンから、未上場の中堅・中小チェーンまたは独立開業希望の個人まで様々なケースが考えられますので、多くの買い手と接点を持つ会社かどうか確認しましょう。

3.手数料体系

手数料体系も各社まちまちです。全ての会社が最低成功報酬(ミニマムフィー)を決めています。もっとも高いのは上場している大手仲介会社で2500万円になります。
中小のM&A仲介会社では500万円もしくは1000万円というのが標準的なミニマムフィーになります。

小規模な店舗専門を謳うところでは200万円~300万円のところや薬局専業の中には売り手側のみ無料で支援してくれるところもあります。自社の規模感にあった手数料体系の仲介会社を選ぶようにしましょう。

4.信頼性と安心感

これは本当に重要です。実際に会ってみると、この人は大丈夫かなぁ・・・という人物だったり、ほとんど実務経験がないと見受けられる若者が担当としてやってくるといったケースもあると思います。

「高く売れますよ!」というセールストークでまず囲い込み、引くに引けないタイミングを見計らって条件を大幅に落とすようなやり方をする困った会社も存在します。

出来れば何社かと面談を行ない、M&Aという重要ミッションを任せるだけの信頼に足るかどうか、安心感が得られるかどうかを確認し、比較検討した上で、仲介会社を選ぶことが大切です。