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事例紹介

事例紹介

M&A成約事例47 調剤薬局のM&A(事業譲渡)が成約いたしました。

N薬局の概要

業種
調剤薬局
年商
5000万円
従業員数
-名
所在地
東京都

 N薬局は皮膚科をメインの処方元とする調剤薬局でA社長が経営する薬局3店舗のうちの1店舗です。(数年前に旧オーナーから承継)A社長が管理薬剤師となっていましたが、知り合いの内科ドクターよりクリニックの新規開設に伴う薬局開設の依頼があったことから、N薬局を売却し、その資金を新規薬局開設のための資金に充ててご自身も新しい薬局の立ち上げに注力しようとお考えになり、当社にN薬局の譲渡のご相談を頂いたのでした。

 N薬局は月の調剤技術料が約130万円という小規模な薬局でしたが、JR山手線沿線で駅からも近い好立地にあり、A社長が前オーナーから引き継いだ後に改装してまだ数年しかたっていなかった為、店内も綺麗で独立開業を希望する薬剤師にはちょうど良いと思われる薬局でした。

 承継候補者へ打診を行っている途中で、近隣に皮膚科が新たにできるという情報が飛び込んできました。患者が分散して減ってしまう可能性もあり、現在の数字が維持できるのかは不透明となります。承継候補者へはそういった状況もお伝えしたうえで、それでも是非と手を挙げた独立希望薬剤師のIさんとA社長との面談をセッティングしました。
 面談の感触も良好で話も前に進んでいくことが見えてきたため、Iさんは近隣にできる皮膚科の内覧会に出かけてドクターと会って情報収集を行うなど自ら積極的に行動されました。許認可関係の手続きも一度経験したいからということですべて自ら対応されるとともに、銀行からの資金調達にも奔走されました。医療事務には奥様がパートとしてN薬局で働かせてもらうなどして譲渡実行に向けた事前準備も万全に進み、A社長にもできる限りの配慮とサポートをして頂いて、この度円滑に譲渡が完了しました。


 【後日談】新たにできた近隣の皮膚科ドクターともIさんは良好な関係を築いており、トータルの処方箋枚数は従来より増加し、地域支援体制加算も算定できるようになったことで、技術料も月200万円を超える見込みという嬉しい報告を頂きました。  何事もリスクを取らないとリターンは望めません。リスクを取ると同時にIさんの地道な努力と一つ一つの積み重ねが成功につながったのだと思います。