S社は調剤薬局2店舗を経営している会社で60代後半になるご主人と奥様がそれぞれ管理薬剤師となり、長年にわたり店舗運営をしてこられました。社長であるご主人はまだお元気なのですが、奥様のほうが体力的にも辛くなってきたためにS薬局の運営を今後も継続していくのが困難となり、当社に2店舗中1店舗の譲渡のご相談を頂いたのでした。

S薬局は駅前立地でOTCの販売にも力をいれている面対応の薬局でした。数年前、近隣にドラッグストアが調剤併設店を出店し、その影響で一時業績が悪化しましたが、直近では売上、処方箋応需枚数ともに増加に転じ、なんとか黒字を維持していました。

小規模薬局であり、チェーン展開する薬局の買収対象とはならない薬局だったことから、個人の独立開業希望者ないしは既に独立開業を果たして、2店舗目、3店舗目の展開を考えているといった候補者を中心に打診を行いました。
そんな中でS薬局から電車で30分程度のところで薬局を経営していたK社が2店舗目として前向きに考えたいという話になり、お引き合わせしたところK社長の誠実で温厚な人柄もあって、S社長夫妻のほうも是非K社長にお願いしたいということになりました。
管理薬剤師を任せる薬剤師人材の確保に多少時間が掛かりましたが、K社長の知人の薬剤師を無事確保し、このたび譲渡が完了いたしました。

当社では月の技術料が150万円に満たない小規模な薬局の譲渡もお手伝いしています。小規模な薬局の場合は譲渡対価がそう多くは見込めないため、譲渡側の仲介手数料が無料の当社の仲介サービスをご利用頂くことで、きっとメリットを感じて頂けるのではないかと思います。