K薬局は60代後半となったI社長と奥様の薬剤師夫婦で長年運営してこられた調剤薬局です。I社長が独立開業されてから約40年、移転等も経て現在の処方元クリニックとマンツーマンの薬局として15年間の営業を続けてこられました。

　Ｉ社長は実家がお寺さんで本業は薬剤師、お寺の住職を副業にされているという珍しい方でした。お寺のほうは既にご子息が跡を継いでおり、Ｉ社長は週末に手伝うだけという状況にはなっていたものの、平日は薬剤師として薬局で働き、週末は住職として働くということで、年間を通してほとんど休みなしで仕事をされている状況でした。

　70歳を目前にして気力、体力も衰えてきており、自身の限界を感じるということで、薬局譲渡をお考えになり、当社にコンタクト頂いたのでした。薬局を売却して自分のための時間が欲しいとお考えになっていました。

　処方元クリニックは2代目に代替わりしており、引き続き地域の患者の支持を集め繁盛していたため買い手はすぐに見つかりました。買い手となったA社は名古屋エリアの店舗数を一定の数まで増やしたいという意向をお持ちでここ数年少しずつ新規出店とM&Aで店舗を増やしていました。店舗展開のうえでちょうど良いエリアにＫ薬局があったため、非常に強い興味をお持ちになり好条件での譲渡が実現したのでした。

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