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事例紹介

事例紹介

2016.04 調剤薬局のM&A(事業譲渡)が成約いたしました。

譲渡側

業種
調剤薬局
年商
3000万円
従業員数
-名
所在地
埼玉県

譲受側

業種
調剤薬局チェーン
年商
従業員数
所在地
東京都

T薬局は地方企業のT社が首都圏進出を目論んで出店した第一号店でした。
薬局開業コンサルタントに紹介された場所に出店したものの大幅な赤字が続いていました。
開設から1年半が経過し、少しずつ売上は増えてきているものの黒字化するにはまだ相当の時間を要するとお考えになり、撤退の決断をされたのでした。
撤退に際し、患者さん、処方元クリニック、スタッフに迷惑を掛けたくないため、なんとか承継先を探して欲しいというご相談でした。

数字を拝見すると確かに厳しく、通常は譲渡が困難と考えられる案件でしたが、たまたま譲受希望企業の中にピンポイントでそのエリアに在宅の拠点を欲しがっている企業(M社)があったため、お話してみることにしました。
M社ではT薬局の近隣の介護施設に遠い店舗から薬を届けていました。その在宅分の売上を移していくことで、将来的にはなんとか黒字化できるということで承継していただくことになりました。

条件的には医薬品の買い取りとリース残を引き継いでもらうのみということではありましたが、T社は赤字の続くT薬局事業から撤退し、上手く活用できるM社が引き継ぐことで、誰にも迷惑をかけずにT薬局が今後も継続できることになりました。

近年は特に在宅に力を入れている薬局が増えており、近隣の介護施設に薬を届けているといったことでニーズが合致すればということではありますが、本件のように不採算店舗でも上手く活用できるケースがあります。

かかりつけ薬局(薬剤師)の推進もあり、薬局の新規開設は以前より業績の見通しにくい時代になっています。薬局の店舗数を増やして行きたい経営者には、数字の見えている既存店のM&Aがお勧めです。