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事例紹介

事例紹介

2016.03 調剤薬局のM&A(事業譲渡)が成約いたしました。

Y社(譲渡側)の概要

業種
調剤薬局
年商
9000万円
従業員数
-名
所在地
首都圏

T社(譲受側)の概要

業種
調剤薬局チェーン
年商
約20億円
従業員数
-名
所在地
東京都

 Y薬局は、薬剤師のT社長(59歳)が製薬メーカーを退職後、30代半ばで開設した薬局です。内科・小児科と耳鼻科の2つのクリニックからの処方箋を応需しており、20年以上にわたって地域に根ざした薬局として運営してこられました。(駅前が開発された後はクリニック、薬局が増えましたが、地域では2番目に早く出来た調剤薬局とのことでした。)とくに内科・小児科はドクターの評判もよく繁盛していました。

 T社長は数年前に体調を崩してしばらく入院したことがあり、健康面に不安を抱えておられました。あまり無理できないということもあり、60歳の区切りのタイミングで薬局を承継したいとお考えでした。

 当初はご自身の入院中に頑張ってくれた管理薬剤師に薬局を譲ろうと考え、金額面の条件等を打診していましたがなかなか折り合いがつかず、平行線を辿りました。資金調達が難しいということが明確になったため、管理薬剤師への承継は断念することになりました。
 その後承継方法をM&Aに切り替えて、候補先を探すべく会計事務所やM&A仲介会社などにご相談され、その中から当社の調剤薬局M&Aの実績と経験を評価して頂き、譲渡の正式なご依頼(専任契約)を頂いたのでした。

 ご依頼を頂いた後、管理薬剤師はY薬局を継げないことがハッキリしたため、退職してしまいました。もう一人の女性の常勤薬剤師も出産のため退職が決まったということで、最低でも2名の常勤薬剤師の人材の投入も追加の条件になりました。
 ハードルは高くなりましたが、処方箋枚数も技術料もある程度多い優良な薬局であったため、買い手候補としてピックアップした10社程度の候補先の中から、T社長のご希望に沿う条件で買い手企業が見つかり、この度無事成約に至りました。

 最終的に買い手となったT社は中小の調剤薬局チェーンです。これまで自前での出店を行なっていましたが、今後M&Aでの出店に力を入れて行きたいというニーズがありました。第一号案件としてちょうど良いエリア、条件であると判断されたのでした。

 T社長は業務の引継ぎを終えられ、Y薬局はT社の運営で上手く引き継がれています。T社長には健康に留意しつつ、これまでなかなか出来なかった長期の旅行など、今後の人生を今まで以上に楽しんで頂けたらと思います。奥様と末永くお幸せでおられるよう祈念しております。