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事例紹介

事例紹介

2015.10 調剤薬局のM&A(事業譲渡)が成約いたしました。

A社(譲渡側)の概要

業種
調剤薬局(1店舗)
年商
6000万円
従業員数
-名
所在地
首都圏

I社概要

業種
調剤薬局チェーン
年商
約100億円
従業員数
-名
所在地
関東

A社は医薬品卸会社出身のA社長が30年近く前に独立開業した会社で、奥様とご子息の3人で調剤薬局を3店舗運営していました。A社長と奥様は薬剤師ではなく、後継ぎとして経営をサポートしているご子息も薬剤師ではありませんが、チェーン薬局にはない家族的な経営スタイルで薬剤師人材の定着率もよく堅実な運営をしていました。
会社としての業績は概ね良好に推移していましたが、3店舗のうち1店舗が採算的に厳しく収益の足を引っ張る形になっていました。家族会議の末、1店舗を譲渡しようということになったのでした。

当初A社長は当該店舗の業績だとチェーン薬局は興味を示さないのではないかと考え、独立開業希望の個人(薬剤師)への譲渡をイメージされておりました。確かに規模感としては個人(薬剤師)のオーナーが頑張っていけばある程度の収入と利益が見込めそうな店舗でした。しかしながら個人の方だとA社長の希望される条件での譲渡は難しいように思われたため、ひとまず法人チェーンの候補先に打診してみて、難しいようであれば個人の独立開業希望者に打診してみましょうということで、候補先への打診を開始したのでした。

ほどなく対象店舗の地域でドミナント展開している中堅チェーンのI社が興味を示し、A社長の希望条件をほぼ満たす形で話がまとまり、このたび譲渡が完了しました。

調剤薬局では経営者が薬剤師でないケースも多いのですが、昨今中小薬局では薬剤師の人件費高騰や労務問題が経営の大きな負担になっているケースが増えています。
特に薬剤師確保が難しい地域での薬剤師の退職は即座に経営危機に繋がります。そういったケースでも難局を打開する方法としてM&Aの活用をお勧めしたいと思います。