2013.10 調剤薬局のM&A(事業譲渡)が成約いたしました。
F薬局はF社長のご両親が薬店として古くから営業していた会社を薬剤師のF社長が跡を継ぎ、調剤薬局として新たに開業した薬局で、地域密着で2店舗を構えていました。
2店舗とも軌道に乗り業績も好調だったのですが、タイミング悪く立て続けに女性薬剤師の懐妊(おめでた)や職場内の人間関係不和等での薬剤師の退職等が重なり、2店舗の運営を続けていくのが事実上困難な事態に陥っていました。このままでは店舗を閉鎖せざるを得ず、患者さん、処方元のドクターに迷惑をかけてしまいます。
「本店を残し、1店舗売却して難局を打開しよう」F社長は決断されました。
そんな流れで、早急に薬剤師を派遣して頂けるような買い手を紹介してもらえないかというご依頼が当社にあったのでした。
当社にてご紹介差し上げた買い手は関東地区で約10店舗を展開しているR社です。
R社にたまたまUターン希望の薬剤師人材がいたことで、期限までに薬剤師を派遣し、サポートできるということで、初回面談から1か月も経たない短期間で成約に至りました。F社は無事に薬剤師の派遣を受け入れることができ、最悪の事態を回避できたのでした。
調剤薬局業界のM&Aでは、薬剤師不足を背景としたM&Aのご相談が事業承継M&Aのご相談の数を上回っています。上場している大手チェーンでも採用に苦慮している状況ですので、中小薬局においてはこの傾向は当面続くと思われます。季節にもよりますが、薬剤師人材に余裕をもっている会社は大手であってもほとんどないという状況です。
上記のような普通のM&A仲介会社では対応できないという案件であっても、調剤薬局を中心に数多くの買い手候補とのネットワークを持ち成約実績を持つ当社であればスピーディな支援が可能ですので、同様のご事情でお困りの方がいらっしゃればメール、お電話にてご相談ください。