Ｔ社は長年にわたり飲食業を営んでいましたが、数年前に介護事業に参入し、現在ではデイサービス、訪問介護、有料老人ホームの運営等の介護事業を中心に事業展開等を行っている会社です。

Ｔ社Ｍ社長はご自身の年齢が６０半ばであることから、肩の荷を少しずつ降ろしていきたいと考えられており、手始めにデイサービス事業を譲渡することとなりました。

対象事業は年商約７０００万円で収益も安定的に出ている事業でしたが、Ｍ社長としては、今後の構想としてデイサービス事業の拡大は考えておらず、他の企業でもっと事業を成長させてくれるところに譲渡したほうが、働いているスタッフにとって幸せなのではないかとの判断もあり、譲渡を決断されたのでした。

一方、買い手となったＨ社は東京都下に本社を置くＬＰガスの卸売業を営む会社であり、こちらも数年前から介護事業に参入していた会社です。

対象事業がＨ社の地元にあったことに加え、居宅介護支援、福祉用具のレンタル事業を数年前から始めており、近々デイサービス事業をスタートさせよう準備していたところに、当社からのタイムリーに提案があったようで、両社の思惑、タイミングはピッタリと合致していました。さらに交渉過程での両社長のお互いを思いやる姿勢も信頼関係を醸成し、諸条件の調整も順調に進み、この度に成約に至ったものです。

当社はＭ＆Ａの「ベストマッチング」（※対象会社（事業）をもっとも上手く承継してくれそうな会社との間で縁組をする）を心がけていますが、今回のケースはタイミングも良く、承継先としてのしっくり感というか安心感もあり大変良い縁組だったと思います。

調印式を終えて、Ｍ社長から「またひとつ勲章が増えたね」というお言葉を頂き、とても嬉しかったです。いい仕事が出来て本当に良かったです。

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