Ｇ社は主に大手通信会社に対して、一般事務・コールセンター人員などを派遣している会社です。年商約１億円、派遣スタッフ約２０名強の小規模な会社であり、改正派遣法の行方も定まらず、今後も見通しづらい現状においては、顧客の新規開拓も困難となっており、独力では今以上に事業を伸ばし、会社を成長させていくことが出来ないのではないかという限界を感じておられました。まだ３０代前半という若い社長で、ご自身としては人材ビジネス業界から離れて、新しい分野で別の事業をスタートさせたいという思いを強くされており、働いてもらっているスタッフを大切にしてくれる会社、スタッフに多くの選択肢を与えてあげられる会社に事業を引き継いでもらいたいといった考えをお持ちでした。

一方、Ｍ社は静岡県に本社を置く人材派遣・アウトソーシング業の会社であり、混沌とする派遣業界の現状をチャンスと捉え、積極的にＭ＆Ａを推進している会社です。
当社よりＧ社の案件をご提案したところ、Ｇ社のクライアント筋、そしてＧ社の有する人材研修の仕組みにも関心をお持ちになり、スピーディーに提携話が進んでいきました。
途中、条件面の厳しい調整はあったものの、やり取りの中で徐々に双方の社長の信頼関係が構築されていき、先般無事に株式譲渡契約締結の運びとなりました。Ｇ社の若社長の新事業の成功とＭ社グループの今後の益々の成長・発展に心から期待したいと思います。

現在、人材派遣業界を取り巻く環境は混沌としており、将来に迷いと不安に抱える社長様も相当数いらっしゃると思います。Ｍ＆Ａを活用することで難局を打開し、自らの未来を切り開くことも出来ます。自社の今後、将来についてＭ＆Ａという選択肢はないか、ご一考くだされば幸いです。

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